先に結論
- こどもNISAは金融機関をあとから変えられません。 18歳まで使う前提で、最初に比べます
- 5社とも2026年10月から申込みを受け付けています。ただし口座ができるのは2027年1月以降です(税務署の確認を経るため)
- 5社とも、親(親権者)がその会社に口座を持っていることが前提です
- 親のクレジットカードで積み立てる方法は、確かめた範囲では見つかりませんでした。 3社は、未成年はカード積立を使えない(または本人名義のカードのみ)と案内しています
- 最低積立額は、案内のある3社が100円からです。上限は制度で決まった年60万円(月にならすと5万円)で、どの会社でも同じです

この記事は、特定の証券会社や商品をすすめるものではありません。 こどもNISAの口座を開く先を、同じ項目で比べるための整理です。 並べたのはネット証券の主な5社で、紹介料は受け取っていません(広告リンクはありません)。 こどもNISAは、銀行や対面の証券会社などでも扱います。どこが扱うかは、各金融機関の案内で確かめてください。
制度の中身(年60万円・合計600万円、12歳以降の引き出しの条件、18歳での移行)は「こどもNISAは2027年1月から」にまとめています。
最初に比べる理由:金融機関を変えられない
大人のNISAは、年単位で金融機関を変えられます。こどもNISAは変えられません。 法律で、最初に口座を開いた金融機関以外には、未成年の勘定を設けられないとされています。
口座を閉じて別の金融機関で開き直すことはできます。ただし、楽天証券と松井証券は次のように案内しています。
- 楽天証券:こどもNISA口座を解約すると、こどもNISA口座で得た利益に過去にさかのぼって課税される
- 松井証券:すでにこどもNISA口座で取引している場合は、口座閉鎖に伴い遡及して課税される場合がある
(楽天証券・松井証券「こどもNISA 取引ルール」)

あとで手数料や使い勝手を見て、移せばいいと思ってた。

移すには口座を閉じるしかなく、それまでの利益に税金がかかることがあります。0歳で開けば、18歳まで同じ会社です。最初に比べる意味は、大人のNISAより大きくなります。
5社を同じ項目で並べる
2026年10月24日に、各社の公式ページで確かめた内容です。
| 項目 | SBI証券 | 松井証券 | マネックス証券 | 三菱UFJ eスマート証券 | 楽天証券 |
|---|---|---|---|---|---|
| 申込みの受付 | 受付中(2026年10月1日から) | 予約受付中(2026年10月1日から) | 事前受付中(2026年10月1日から) | 受付中(2026年10月1日から) | 受付中(10月1日から) |
| 口座ができる時期 | 2027年1月から順次(予定) | 税務署審査など一部の手続きは2026年12月以降(予定) | 2027年1月以降 | 公式サイトで確認 | 2027年1月 |
| 親(親権者)の口座 | 必要(同時開設はできない) | 必要 | 必要(親と子それぞれの総合口座) | 必要 | 必要(申込みは親の口座から) |
| 積立の払い方 | クレカ積立は使えない(三井住友カードの案内) | 未成年はクレカ積立を使えない | 引落口座は証券総合取引口座(カードは公式サイトで確認) | カードは口座名義人本人のものだけ。入金は子の名義の銀行口座から | 楽天ポイントで積立できる。未成年口座は引落方法[楽天銀行]が使える(カードは公式サイトで確認) |
| 最低積立額 | 100円から | 公式サイトで確認 | 公式サイトで確認 | 毎月100円以上(プレミアム積立の案内) | 月々100円から |
| 積立の頻度 | 公式サイトで確認 | 公式サイトで確認 | 毎日(月額指定)・毎月 | 毎月(月の上限5万円) | 毎月 |
順番は五十音順で、優劣ではありません。
(出典:各社のこどもNISAの公式ページ・取引ルール・よくある質問、三井住友カード「こどもNISA」SBI証券向けページ。2026年10月24日に確認)
「予定」と書かれているもの
2026年10月24日時点で、各社が「予定」としているものです。
- マネックス証券:こどもNISAでの積立申込みの事前受付は2026年12月予定、積立の買付の開始は2027年1月予定。子の総合口座とこどもNISAのオンラインでの同時申込みは2026年12月頃の開始予定(いまは子の総合口座の申込みは郵送のみ)
- 松井証券:申込みは受け付けているが、税務署審査など口座開設の手続きの一部は2026年12月以降を予定
- SBI証券:こどもNISA口座は2027年1月より順次開設を予定
- 楽天証券:親の口座で子の資産残高や保有状況をまとめて見られるサービスを今冬に提供予定
楽天証券は、2026年中であれば申込みをキャンセルできると案内しています。
親の口座は、どの会社でも先に要る
5社とも、子どもの口座(未成年口座)を開くには、親権者がその会社に口座を持っていることが前提です。 申込みの流れは、おおむね次の順番です。
- 親の口座を開く(すでにあれば不要)
- 親の口座から、子どもの口座(未成年口座)を申し込む
- こどもNISAを申し込む(子どもの口座と同時に申し込める会社が多い)
- 税務署の確認を経て、2027年1月以降にこどもNISAの口座ができる
SBI証券は、親と子の口座を同時には開けないと案内しています。親の口座の開設が終わってから、子どもの口座を申し込みます。 マネックス証券は、いまは子どもの総合口座の申込みが郵送だけです。三菱UFJ eスマート証券は、こどもNISA口座の開設にマイナンバーカードが要ると案内しています。
積立の払い方:親のカードは使えるか
こどもNISAの口座は子ども本人の名義です。お金を出す人と口座の持ち主が違うため、払い方に制限があります。
- SBI証券:三井住友カードのSBI証券向けページに、「18歳未満のお子さまはクレジットカードを作ることができないため、クレカ積立を利用することはできません」とあります
- 松井証券:よくある質問で、未成年はクレカ積立を使えず、家族カードも使えないとしています
- 三菱UFJ eスマート証券:カードは口座名義人本人のものだけ登録できます。振込で入金するときは、子どもの名義の銀行口座から振り込みます(親の名義から振り込むと組戻しの手続きが要る)。自動入金サービスは使えます
- マネックス証券:取引ルールでは、積立の代金は子どもの証券総合取引口座から引き落とします。カードについては公式サイトで確認してください
- 楽天証券:楽天ポイントで積み立てられます。未成年口座では、積立の引落方法として[楽天銀行]が使えます。カードについては公式サイトで確認してください
SBI証券も、こども口座の資金を出金するときは、子ども本人の名義の銀行口座を登録するよう案内しています。 つまり、子ども名義の銀行口座を用意しておくと、どの会社でも手続きが進めやすくなります。

親のお金を子どもの口座に入れるのは、贈与になるの?

口座の中身は子どもの財産になります。新しい制度に向けた国税庁の説明は、まだ見当たりません。いまの一般的な考え方は「こどもNISAは2027年1月から」に書いています。
どんな人が、どの項目を見比べるか
項目ごとの見比べ方
- 親がすでにどこかの証券会社を使っている人は、その会社で子どもの口座も開くと、手続きが1社で済む。親の口座がその会社にあることが前提の会社ばかり
- 積立を自動にしたい人は、子どもの口座への入金をどう自動にするか(自動入金のサービス、銀行との連携)を比べる
- ポイントで積み立てたい人は、ポイントでの買付がこどもNISAでも使えるかを見る
- 毎日積み立てたい人は、こどもNISAで選べる頻度を見る(案内が出ていない会社もある)
- 手続きを早く済ませたい人は、オンラインで申し込めるか、郵送が要るかを見る
使える商品は、どの会社でも大人のつみたて投資枠と同じ基準の投資信託です。その中から各社が選んで扱っています。 三菱UFJ eスマート証券は約270銘柄(2026年6月26日現在)と案内しています。
申し込む前に、決めておくこと
申し込む前に
- 18歳まで続ける会社か。 変えられないため、親が今後もその会社を使うかを考える
- 引き出しは原則18歳近くまでできない。 12歳以降は子どものための使いみちと子どもの同意が要る。住宅資金や親の生活費には使えない
- 元本は保証されない。 値下がりした時期に引き出すと、入れた額より少なく戻ることがある
- ほかの金融機関にも申し込んでいないか。 楽天証券は、複数の金融機関に重ねて申し込むと、希望しない金融機関で口座が開かれることがあると案内している
ジュニアNISAの口座があっても、こどもNISAは自動では開かれません。SBI証券・楽天証券は、改めて申し込むよう案内しています。
住宅の営業担当の方へ
教育資金の話の中で、こどもNISAの口座をどこで開けばいいか聞かれることがあります。
聞かれたときに押さえておくこと
- こどもNISAは金融機関を変えられない。閉じて開き直すと利益に遡って課税されることがある
- 申込みは2026年10月から受付中、口座ができるのは2027年1月以降
- 親の口座が先に要る。子ども名義の銀行口座もあると手続きが進めやすい
- 親のカードでの積立は、確かめた範囲ではできない
- 特定の会社や商品は、営業担当からはすすめない
まとめ
- こどもNISAは金融機関を変えられない。最初に比べてから申し込む
- 5社とも2026年10月から申込みを受け付けているが、口座ができるのは2027年1月以降
- 5社とも、親がその会社に口座を持っていることが前提
- 親のクレジットカードでの積立は、確かめた範囲ではできない。子ども名義の銀行口座を用意しておく
- 最低積立額は、案内のある3社が100円から。「予定」とされている手続きは、各社の案内の更新を待つ
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出典
- 金融庁 NISA特設ウェブサイト「NISAを知る」
- 財務省「第221回国会における財務省関連法律」所得税法等の一部を改正する法律案(概要・法律案要綱)
- SBI証券「SBI証券のこどもNISA」・三井住友カード「こどもNISA」(SBI証券向け)
- 松井証券「こどもNISA」・取引ルール・プレスリリース(2026年9月3日)・よくあるご質問(クレカ積立)
- マネックス証券「こどもNISA」・口座開設の流れ・申込み・取引ルール・ガイド
- 三菱UFJ eスマート証券「こどもNISA」・よくある質問・手数料
- 楽天証券「こどもNISA」・取引ルール
本記事は2026年10月24日時点で各社と金融庁・財務省が公表している内容にもとづく比較です。こどもNISAは2027年1月に始まる制度で、各社の手続きには「予定」のものがあります。特定の金融機関・金融商品をすすめるものではなく、掲載順に優劣はありません。投資信託は元本が保証されません。申込み・積立の条件は各金融機関の公式サイトで、贈与税の扱いは所轄の税務署にご確認ください。
よくある質問
こどもNISAの金融機関は、あとから変えられますか?
変えられません。法律で、最初の金融機関以外には未成年の勘定を設けられないとされています。楽天証券と松井証券は、口座を閉じて別の金融機関で開き直すことはできるものの、それまでの利益に遡って課税されることがあると案内しています。
いま申し込むと、すぐに積立を始められますか?
始められません。5社とも2026年10月から申込みを受け付けていますが、こどもNISAの口座ができるのは税務署の確認を経た2027年1月以降です。たとえばマネックス証券は、積立の申込みの事前受付を2026年12月、積立の買付の開始を2027年1月の予定としています。
親のクレジットカードで、こどもNISAの積立はできますか?
案内を確かめた範囲では、できる会社はありませんでした。三井住友カード(SBI証券向け)は18歳未満はカードを作れないためクレカ積立を使えないと、松井証券は未成年はクレカ積立を使えないと、三菱UFJ eスマート証券は口座名義人本人のカードだけ登録できると案内しています。マネックス証券と楽天証券は、こどもNISAでのカード積立について公式サイトで確認してください。
親が証券口座を持っていなくても申し込めますか?
5社とも、親権者がその会社の口座を持っていることが前提です。親の口座がない場合は、先に親の口座を開きます。



